2013年01月02日(水)
さようなら「オーストリッチ埼玉」 その2 [日々の活動]
一つひとつの事が昨日のように思い出されます。
オーストリッチ(ダチョウ)はもともとアフリカの草原で草や木の葉を食していた草食動物です。冬場のこの時期は寒風の中キャベツや白菜の下葉取り、鼻水たらしながら軽トラいっぱいになるまで頑張り12時を大きくうわまわると帰にラーメン屋さんで昼食をとることもありました。
夫が年に一・二度、旅行に出かけるときは、餌くれに行きました。卵を産んでいると、それを引き上げる、パドックから取るのが大変な仕事でした。そのパドックの中に入る事はできませんのでセミ取りのようなアミで長い竹さおに付け、アミの中に卵を入れて引き上げるには、コツもあり大変な仕事で、「今日は生まれていないといいなーー」と思うほどでした。
特別に印象に残っている事があります。
夫の留守を孫と一緒に餌くれに行きました。二人で餌くれなどほとんどないのでダチョウも興奮したようで外の私たちを目指して羽ねを広げ、今にも出てきそうな様子、とうとう単管パイプの檻から出てしまいました。小屋(パドック)のまわりから出ないようにだけはして帰ってきました。ところが次の日夫が行くと首から血だらけになって息絶えていたそうです。ダチョウは賢い動物ではなく、本能だけで生きているところがあります。小屋から出ても入るすべを知らず単管パイプに体当たりを繰りかいし小屋の中に入ろうとしていたようです。「メスを守る、家族を守る」という事に対しては命がけだったということです。
Posted by たもがみ 節子 at 04時04分 コメント ( 0 )