2009年10月07日(水)
八ッ場ダム問題の現局面と今後の対応について [学習会]
日本共産党衆議院議員 塩川鉄也氏の講師を招いての学習会に参加して
1、八ッ場ダム問題に対する日本共産党の立場について
@、わが党はこの間、八ッ場ダム中止の立場を明らかにして取り組んできました。
A、国民とわが党の共同したたたかいが、新政権に八ッ場ダム中止の立場を取らせることにつながったと考えています。
2、わが党が八ッ場ダム建設中止を求めてきた主な理由は
@、利水については、すでに首都圏は水余り状況になっています。
必要以上の水源確保は、受益者負担となって高い水道料金に跳ね返り、住民負担転嫁につながります。
A、八ッ場ダムの治水効果はわずか、真の治水対策を遅らせる要因となっています。
本来優先して実施すべき堤防改修工事などを遅らせる要因にもなり、利根川流域住民の災害防止対策を損なってきました。
B、八ッ場ダム固有の問題として、脆弱な地質により、地滑りなどの災害を誘発する危険性、豊かな景観である吾妻渓谷などの自然が損なわれます。
3、「八ッ場ダム中止によって費用が増大することになる」という批判に対して
@、ダム建設を継続し、実際に使用されることになれば、さらに負担増につながる考えられます。
もともと2,110億円の事業費か、工期延長のために4,600億円に膨れ上がらせたこと、ダム建設により今まで送っていた東京電力への水の量が低下し、減電補償費が数百億円規模で発生しています。
A、埼玉県など関係都県は、「地方の負担金を全額返還すれば、八ッ場ダム建設費用を上回り、かえって高くつく」などの批判に対して、
国から地方への負担金返還も一概に否定すべきではないと思います。
その場合でも、八ッ場ダム事業費についての国と地方の負担割合が変更されるだけであり、国民負担は変らないことになります。
ダム本体の工事分の支出削減につながります。
B、ダム建設など公共事業のあり方そのものを見直してゆくスタートとなるのが、八ッ場ダム中止でもあります。ダム事業全体を精査してゆくなかで、国民負担は大きく軽減されることになります。
八ッ場ダム建設の問題について、引き続き明日も報告しますので、よろしくご覧下さい
Posted by たもがみ 節子 at 14時52分 コメント ( 0 )