2007年02月04日(日)
資源循環工場…27倍の鉛流出 [環境問題]
2月2日、東京新聞に報道になった彩の国資源循環工場、オリックス資源循環株式会社から排水基準の27倍の鉛が測定された問題について
【鉛検出の経緯】は、採取日 H18.8.9 採水場所 防災調節池に放流する直前の雨水最終排水口、測定値 鉛 0.27mg/L(参考、環境基準 0.01、排水基準 0.1)。H18.9.4 各九社の工場内雨水を採取、測定した結果、オリックス資源循環(株)敷地内の雨水排水から 0.34mg/L の鉛を検出。 |
【原因】は、(1)貯留ヤード棟に堆積したスラグに付着していた水砕水(溶融スラグを冷却凝固させるための水)が貯留ヤード棟前面の雨水排水溝へ流出した。(2)熱交換機のプレートを高圧洗浄した際の洗浄水が流出した。(3)酸洗浄塔充填材の交換作業中、付着物が飛散した。 |
(1)(2)(3)の【対策】を行い、 H18.10.24 防災調節池に放流する直前の雨水最終排水口から採取した雨水中の鉛の濃度は 0.004mg/L と環境基準を下回った。 |
私は次のことを強く要望しました。
なお、防災調節池の水質(H19.1.15 採取し分析中)および底質の鉛濃度を測定すること。このことは1月12日に初めて監視委員の連絡協議会(三ヶ山、鉢形、男衾、折原からの代表からなる)に報告があったときに私が特別に強く要望したものです。
三ヶ山地域開発調査特別委員会(1月31日)から
1月31日に町議会で構成している三ヶ山地域開発調査特別委員会に埼玉県から金井明環境部資源循環推進課課長、柿沼輝男副課長、野口政一環境整備センター所長、為ヶ井晴一副所長、吉田浩士資源環境工場担当部長の各氏が出席し、野口政一環境整備センター所長より説明を聞く。その後、参加した特別委員(10名、委員長岡田要)に質問の機会が与えられる。
まず質問にたった私は、(1)8月9日に27倍もの鉛が検出され、9月4日には34倍もの鉛が検出されていながら、町や協定を結んだ団体に対して報告が遅すぎる。私たちが知ったのは1月12日の監視委員の連絡協議会ではないか。こういう事が起こらないように公害防止協定を結んであるのにどういうことか、ますます住民に不安を与えることになったのではないか。県の資源循環推進課長に回答していただきたい。
回答は、防災調節池に放流する直前の雨水最終排水口から検出されたため、各九社にそれぞれ原因を明らかにするための手立てをとらなければならなかったこと、公害防止協定には、想定外として雨水からの排水についての協定は結んでいなかったので報告が優先されなかった。
私は、想定外であっても公害が出たことには変わりがなく「公害問題」は地元住民の最大の問題であることは県も承知していること、だから「企業に二度とこのようなことがないよう万全策を取らせたのではないか」、また調節池から出る水で水田を起こしている塩沢川流域の住民のみなさんにもきちんと報告し、田植えが安心して行えるようにすべきと考え、この点についても強く要望しました。
さらに、日常的に「公害」が出ているかどうかを測定する装置を設置すべきではないか。九社のほとんどが一般廃棄物よりも産業廃棄物の方が多いことからも住民は不安である。その点についても検討すべきではないかと訴えました。
その後、折原の協議会長より(1)貯留ヤード棟の改善をしたようだが、雨が入る心配はないのか、屋根を広げて付けるべきではないのかという旨の質問があり、回答は、心配ないようにしたとのことでした。
折原の特別委員より「私のところに地区の協議会員より手紙が来ているので読ませてもらいたい」と読み上げましたが、局長からみなさんにもコピーして配布した方がわかり易いからと配布されました。このことについては回答はありませんでした。またその他の質問は出ませんでした。
最後に、二期工事について県はどう考えているのか、わたくし田母神が質問しました。
回答は、九社が稼動し、いまモニタリング、地域、企業に対して聞き込みを行っている。計画では埋め立てと資源循環工場を建設すことになっているので、そのことは今でも生きている。
モニタリングの結果について、当初と違って、ホンダ工場が来ることもあり、資源循環工場ではなくてホンダ関連の企業の誘致ということも考えに入れ検討しているところだ。
整備センター所長より、1月24日午前9時15分ごろ、埼玉ヤマゼン(株)から煙突から黄色い煙が出る(煙突にラストがつまる)という状況、ダイオキシンが心配であることが報告された。
私は、九社の安全策に大きな不安を覚えました。2月7日に監視委員の総会が開催されます。ここでも具体的に九社や県へ協議会として抗議の申し入れをするべきことを訴えていきます。
Posted by たもがみ 節子 at 21時01分 コメント ( 0 )